ハイブリッド車で元を取るには10年?実はエコじゃないハイブリッド
トヨタのアクア・ホンダのフィットなどのコンパクトカーから、ヴォクシーなどのミニバンにも続々とハイブリッド車のラインナップが登場してきて、ハイブリッド車の販売台数がここ数年で爆発的に伸びてきています。
ハイブリッド車を購入される方の多くが『燃費が良くて財布に優しい』という理由でハイブリッド車を購入されていると思いますが、ハイブリッド車とガソリン車の価格差をガソリン代で取り戻すのは簡単なことではありません。
走行距離でガソリン代を計算してみます
ハイブリッドとガソリン車の両方のラインナップがあるトヨタヴォクシーで比較してみたいと思います。
【画像提供:カーセンサーnet 】
ハイブリッド車 | ガソリン車 | |
グレード | HYBRID V | ZS |
車両価格 | 3,054,857円 | 2,674,285円 |
燃費 | 23,8km/L | 16,0km/L |
どちらもFF車の上級グレードです。
・車両価格差は380,572円
・燃費差はリッターあたり7,8km
380,572円の価格差をガソリン代で償却するのにどのくらいの期間が必要でしょうか?
年間走行距離毎にガソリン代を計算してみました。
カタログ上の燃費で計算しているので、実際の燃費とは異なりますが、ハイブリッドとガソリン車の燃費差は変わらないと仮定しています。
ハイブリッド車 | ガソリン車 | 価格差 | |
年間5千キロ | 25,200円 | 37,440円 | 12,240円 |
年間1万キロ | 50,400円 | 75,000円 | 24,600円 |
年間1万5千キロ | 75,600円 | 112,440円 | 36,840円 |
年間2万キロ | 100,800円 | 150,000円 | 49,200円 |
※ガソリン1リットル120円で計算
※小数点以下は切り捨てているのでおおよその金額です。
年間5千キロ程度しか乗らない方は30年以上、年間2万キロ毎年走っても、ガソリン車との価格差を取り戻すには約8年必要な計算になります。
毎年2万キロ8年間乗ると走行距離は16万キロほどになってしまいますね・・。ハイブリッドといえども燃費も落ちてきてほとんどの方が買い替えを考える時期でしょう。
高速走行には不向きなハイブリッド車
今回はヴォクシーを例に挙げてガソリン代の差を比較してみましたが、他の車種でも結果はあまり変わりません。
最低でも年間2万キロ以上走る方でないと、経済的なメリットを得ることは難しいという結果となりましたが、となるとハイブリッド車は頻繁に止まったり進んだりを繰り返す市街地での走行が一番向いているという事実も無視はできなくなってきます。
今回例に挙げたヴォクシーハイブリッドがEV走行(エンジンではなくてモーターでの走行)ができるのが時速50〜60キロ程までなので、高速道路では基本的にエンジンでの走行になってしまいます。
ガソリン車よりも燃費が下がるというようなことはありませんが、ハイブリッド車のメリットはほとんどなくなってしまいます。
市街地の走行がメインで年間2万キロを超える方はほとんどいないので、そういった意味でもハイブリッド車の経済的なメリットが車両価格を追い越すことは難しいと言えるでしょう。
それでもハイブリッド車を選ぶメリット
ハイブリッド車はガソリン車よりも燃費がいいのは間違いないですが、車両価格分を取り戻すのは現実的ではありませんが、他にメリットがないわけではありません。
給油の手間が減る
給油の頻度が減ります。たった数分の手間ですがセルフのガソリンスタンドばかりの近頃はメリットに感じる方も少なくはないでしょう。
環境に良い
EV走行時には一切の排気ガスを出さないので、環境性能は高いです。ハリウッドのセレブにプリウス乗りが多いのもこのような理由が大きいようです。
走行音が静か
EV走行時は全くと言って良いほど走行音がしません。最初は感動すら覚えるほどです。
ただ、全く音がしないのは歩行者にとっては危険な場合もあるので、運転には注意が必要です。(敢えて走行音を発生させる装置も販売されています)
ガソリンが減らないのは気分が良い
燃費の悪い車に乗っていた方ほど実感できると思います。ガソリンがなかなか減らないので、車両価格のことを忘れれば気分よくドライブできるでしょう。
いかがでしたでしょうか?トータルで見ると経済的とは言えないものの、ハイブリッド車は人によってはそれ以上のメリットを感じられるかもしれません。興味を持てた方は一度試乗してみてはいかがでしょう。
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